この絵本の内容紹介
夏の初め、だんまちゃんはだるまどんに連れられて沖縄の小さな島に行きました。いしみね先生のところに行くためです。
いしみね先生は、沖縄の歴史や島の古い習慣を調べている先生です。
「ちょうど しまの まつりが はじまるようですから、うしろのほうで みることにしましょう」
いしみね先生のところに到着すると、さっそく島の祭りに出掛けることになりました。
島の祭り
浜辺にはたくさんの人が集まっていました。そして、ニライカナイの神様への感謝の踊りが始まりました。
ニライカナイとは、海の向こうにあると言い伝えられている神様の国です。そこの神様は、沖縄の人々に良い食べ物をもたらし、平和な暮らしを守ると言われています。
その踊りが終わると、今度はアカマタとクロマタという神様が岩陰から現れました。体には草や木の葉を身に纏っています。
人々は、この神様を取り囲んでお礼を述べました。それから、平和な暮らしが続くようにとお願いをしました。
キジムナちゃん登場!
祭りの後、いしみね先生とだるまどんは、石造りの墓を調べるため、草木の生茂る山へ登って行きました。
一方、だるまちゃんは沖縄の珍しい草木を探したり、虫達を追いかけたりして野原に続く森へと入って行きました。
すると突然——
どこからか木の実がだるまちゃん目掛けて飛んできました。そこで、だるまちゃんも負けじと応戦します。飛んできた木の実を拾い上げ、森に向かって投げ返しました。
そうして木の実の投げ合いをしていると……
「やあやあ メンソーレ。なかなか なげるのが うまいね」
ガジュマルの木の影から赤茶けた小さな子どもが現れました。この子の名前はキジムナちゃん。この森に一人で暮らしています。
二人はあっという間に打ち解け、キジムナちゃんは好き嫌いを話してくれたり、草木を使って面白いオモチャを作ってくれました。そして、だるまちゃんもキジムナちゃんに教わりながらオモチャ作りに挑戦していると……
「だれか たすけてくれー」
「はやく きてくれー くるしいー」
森の向こうから振り絞るような声が……。だるまちゃんとキジムナちゃんが急いで駆けつけると、目の前では驚く出来事が起きていました。
なんと、いしみね先生とだるまどんが大きなハブに襲われていたのです。そこで、だるまちゃんとキジムナちゃんは先生達を助けることにするのですが……。
ピクトブック編集部の絵本談議
大変なことが起きたね!
だるまちゃん達はハブを追い払うことが出来たのかな。
このあと鬼気迫る戦いが繰り広げられるんだよね。
しかも、このハブはただ大きいだけでなく、化け物ハブなんだ!
頭が二つになって、だるまちゃん達を襲ってくるんだ!
ええ〜!?
それはもっと大変だね!
続きが気になってきたよ。