この絵本の内容紹介
だるまちゃんが原っぱでボールを蹴って遊んでいます。段々と上手になっただるまちゃんは、勢いをつけて高くボールを蹴り上げるのですが、ボールは草むらに入ってしまうのでした。
だるまちゃんがボールを見失って困っていると、草むらの茂みで何かが動いているのに気づきます。その正体は、やまんめちゃんという女の子です。だるまちゃんのボールを持って草むらから出てきたのでした。
やまんめちゃんは、風邪を引いたおばあちゃんのために薬草採りに出掛けていたのです。だるまちゃんも薬草採りを手伝うと提案しますが、十分に採れたと言ってやまんめちゃんは山に帰っていくのでした。
だるまちゃんはやまんめちゃんと遊びたかったのですが、やまんめちゃんはあっという間に帰っていきます。そこで翌日、だるまちゃんはネーブルという甘くていい香りのミカンを持って、やまんめちゃんのところにお見舞いに行くことにしました。
だるまちゃんが山を一生懸命に登ると、崖のそばに大きな洞穴を見つけます。この洞穴の入り口にはやまんめちゃんの草履が並んでいます。そこで、だるまちゃんは大きな声でやまんめちゃんを呼ぶのでした。
すると、やまんめちゃんが洞穴の中から出てきます。そして、おばあちゃんのお見舞いにネーブルを渡してから、だるまちゃんとやまんめちゃんは遊び始めます。
おはじきをしたり、ドングリ並べをして遊んでいると、あっという間に日が暮れてきたのでだるまちゃんはお家に帰るのでした。
だるまちゃんは、やまんめちゃんとまた遊ぼうと考えますが、雨が降り続くので遊びに行くことができません。やまんめちゃんは一人で何をしているのだろうか、おばあちゃんの風邪は治っただろうかと心配が募ります。
そしてようやく雨が止むと、だるまちゃんはさっそく山を登ってやまんめちゃんの家に向かうのです。やまんめちゃんの家に着くと、やまんめちゃんと元気になったおばあちゃんがだるまちゃんを出迎えるのでした。
おばあちゃんは、ネーブルのお礼にと木の葉で作った鳥のおもちゃをだるまちゃんにプレゼントします。だるまちゃんは大喜びでやまんめちゃんと木の葉の鳥を飛ばして遊びます。ところが、勢いよく木の葉の鳥を飛ばそうとしただるまちゃんは崖から足を滑らせて……。
崖から滑り落ちてしまっただるまちゃんは一体どうなってしまうのでしょうか。