この絵本の内容紹介あらすじ

虫や鳥はアイヌの人々にとって、予知能力を持ち、人々にそれを知らせてくれる身近な存在です。この絵本は、歌で津波の危険を告げる、六代の人の世を生きたおばあさんが主人公。その警告を信じて高所へ移った村人は助かり、笑って本気にしなかった村人は命を落とします。屋根にのぼって助かった人々と共に海に流されたおばあさんは、海神の怒りを買い、地獄まで落ち、蝉に生まれ変わるという壮大な物語です。理屈では掴めない大自然の摂理と生命の不思議が、糸と布によってエネルギー溢れる絵により物語られます。

絵本「セミ神さまのお告げ」の一コマ
絵本「セミ神さまのお告げ」の一コマ2