この絵本の内容紹介あらすじ

森の中の大きな松の木の根元の小さな穴に一匹のウサギが住んでいました。ある日、ウサギが食べ物を探しにぴょんぴょん跳ねて出かけていると、片足が罠に引っかかってしまいます。

ウサギは痛いのを我慢して一生懸命に足を引っ張り、なんとか罠から抜け出します。ところが、足の痛みは取れません。せっかくのクリスマスの季節だというのに小さな穴の中で安静に過ごさなければいけなくなります。

クリスマスの前日、松の木の上に住むカラスが森の動物達の住処を眺めていると、どこにもクリスマスツリーが飾られています。でも、ウサギのところだけクリスマスツリーが飾られていないことに気づくと、カラスは心配になってきました。

カラスがウサギの様子を伺うと、ウサギが怪我をしていることを知り、だからクリスマスツリーが飾られていないのだと気づきます。そして、そのことを森のみんなに伝えようと松の木の頂上から大きな声で叫びます。

すると、クリスマスツリーにする立派なモミの木を担いだアライグマがウサギのところに向かいます。それから、シャベルを持ったクマがクリスマスツリーを立てる穴を掘りに向かいます。
次はリスが、クリスマスツリーの飾りにするドングリやヒイラギの実を持ってウサギのところに向かいます。そして最後に、サルがクリスマスのご馳走にとニンジンを持って向かいます。

ウサギが眠っている隙にこっそりクリスマスツリーを飾り始める森の動物達ですが、無事にクリスマスツリーを飾ることはできたのでしょうか。そして、ウサギが目を覚ますと……。

優しい森の動物達とウサギの交流を描いた心温まるクリスマスのお話です。