この絵本の内容紹介あらすじ

「ひとつ ひのひかり ひろいちきゅうを ひとまわり…」「ふたつ ふるふる ゆきがふる…」のように、頭文字をリズムよく揃えた文章が並んでいます。こちらの絵本はかぞえうたということで、数字は一から十はもちろん、さらには百・千・万・億まで続きます。数を数えられるようになったばかりのお子さんだけでなく、大きい数に興味の出てきたお子さんにも嬉しいですよね。

日本には四季があり、そのため季節によっていろいろな天気が存在します。「雪」ひとつをとっても、「こなゆき」「ぼたんゆき」など日本語のバリエーションは本当にいろいろ。こうした言葉に絵本のなかで出会うことで、語彙力が増えるだけではなく、日本語の繊細な使い分けについても学習することができますよね。

また、かぞえうたの文の後に「あすは○○にかわるでしょう」といった天気予報風のフレーズが付いているので、ナレーション風に読んであげると天気予報らしくなりますよ。

イラストはどこか懐かしく昔話のような色合いで、登場する動物たちもみな素朴で可愛らしい表情をしています。「なまけもの」や「やまね」「とんび」など、幼い子どもには少し馴染みの少ない動物も出てくるので、そこは大人からの補足が必要かもしれません。

作者の岸田衿子さんは他にもかぞえうたの絵本を出版されていますので、合わせて読むのもおすすめです。リズムよく並んだ日本語に、必ずお子さんのハマる1冊があると思います。