この絵本の内容紹介あらすじ

誰でも一度は作ったことのある、てるてる坊主。次の日どうしても晴れて欲しいとき、子ども達は「晴れますように」とお願いしながら何個も作っては窓際に並べたりしますよね。頭が重くてうなだれていたり、表情がかわいかったり、なんだか癒されるあの光景。

主人公コッコさんもてるてる坊主を強く信じている女の子の1人です。毎日毎日雨が続いているので、コッコさんもてるてる坊主を作りました。「てるてるぼうず てるてるぼうず あした てんきに してください」とお願いしながら窓辺に吊るします。

絵本「コッコさんとあめふり」の一コマ

しかし次の朝も、雨は降り続いていました。ここであきらめないのがコッコさん。この日は、てるてる坊主の中に「あしたてんきにしてください」と手紙を入れてまた吊るすのです。けれど次の日もやっぱり雨。コッコさんはてるてる坊主にどんな仕掛けをしていくのでしょうか……。

こちらはおなじみの「コッコさん」シリーズの1冊、本当に存在感がリアルなのです。絵のタッチは決してクリアではないのですが、でもぼんやりと確かにそこに存在しています。コッコさんはいつもこうやっておうちで遊んでいるのだろうなぁ。コッコさんは、いたって真剣に、自分の仕事だというつもりで取り組んでいるのでしょうけれど。想像力が豊かで、てるてる坊主をお布団に寝かせてあげるところなどは本当に本当に可愛らしくて大好きです。

雨の日に窓際に揺れるてるてる坊主も、子ども達が大きくなったらもう見られなくなってしまう光景なのですよね。次の雨の日には、ぜひ親子でてるてる坊主を作ってみてはいかがでしょうか。