この絵本の内容紹介
空と同じ色をした小さな青虫がまさおの帽子をむしゃむしゃと食べていました。青虫はとっても食いしん坊で、まさおの帽子を食べると段々と大きくなります。
食いしん坊の青虫は、まさおのおやつのパンもチョコレートも、それから紙くずまでもぺろりと平らげてしまいます。それでも、青虫のお腹は満たされません。
まさおが幼稚園から家に帰ってみると、青虫は絵本もおもちゃもクレヨンもどれも平らげてしまっていたのです。
まさおは腹を立てますが、お腹が空いて我慢ができなかったと青虫は涙を流しながら謝ります。そんな青虫の反省した姿を見たまさおは、青虫を許すことにします。
それでも、食いしん坊の青虫のお腹が満たされることはありません。そこで、まさおは町を練り歩きながら、家々を回ってはゴミを集めて青虫に食べさせます。
ところが、どれだけ食べても青虫のお腹が満たされることはありません。そして、空腹を我慢して一夜を過ごすことになる青虫ですが……。
次の日、まさおが目を覚ますと、家もパパもママも何もなくなっていました。町すらもなくなってしまっていたのですが、その原因は青虫が全部食べてしまったせいだったのです。
まさおは悲しみに暮れながらも、青虫を連れて別の町を探すことにします。まさおと青虫はどうなってしまうのでしょうか。
なんでも平らげてしまう食いしん坊の青虫の行動には恐怖すら覚えてしまう物語ですが、最後はほっと一安心できる不思議な展開が待っています。