この絵本の内容紹介あらすじ

もうすぐクリスマスだというある日のこと、しんちゃんはサンタさんへ手紙を書くことにしました。

一緒に遊べて友達になってくれる可愛いクマさんが欲しいですと書いた手紙は、ポストに入ると郵便屋さんに運ばれて北の国のサンタさんのお家へと届きます。

サンタさんのお家のポストは、子ども達からの手紙でいっぱい。そして、サンタさんが手紙をお家の中に運び込むと一通一通じっくりと読み始めました。

サンタさんは手紙を読みながら、子ども達の名前と欲しいものをセットにして書き出していきます。

それから、サンタさんはおもちゃの倉庫に行くと、子ども達へのプレゼントを準備し始めます。最後は、おもちゃを包んで子ども達へ届けるだけです。

ところが、しんちゃんへのプレゼントであるクマの人形が足りません。そこで、サンタさんは自分で作ってあげることにするのでした。

サンタさんは布に下絵を描いて、ハサミで切って、まち針で布を合わせて、糸で縫っていきます。最後に綿を詰めると可愛いクマの人形の出来上がり。

サンタさんは改めてしんちゃんの手紙を読み返します。すると、「一緒に遊べて友達になってくれるクマさん」が欲しいということを思い出し、クマの人形に人間の言葉を教えてあげることにします。

可愛いクマさんが言葉を覚えると、サンタさんとおしゃべりしたり、サンタさんのお手伝いをするようになります。

ところが、クマさんはサンタさんとお別れするのが辛くなってしまいます。それでも、しんちゃんはクマさんが来ることを待っているのでお別れをしなければなりません。

絵本「サンタさん ありがとう ちいさなクリスマスのものがたり」の一コマ

サンタさんとクマさんのお別れはしんみりと悲しいものがあります。クマさんは、しんちゃんと一緒に遊べる友達になることができるのでしょうか。

美しい刺繍で描かれた珍しい絵本です。サンタさんと人形のクマさんの交流をとおして、温かく優しい気持ちになれるお話です。