この絵本の内容紹介あらすじ

冬が近づくある日、トカゲのちょろりんは、お母さんに頼まれた手紙を郵便局に届けに向かうところです。道中、衣料品店のガラス窓に並ぶ暖かなセーターを見たちょろりんは、そのセーターが欲しくてたまらなくなるのでした。

ちょろりんは手紙を届けて家に帰ると、さっそくお母さんにセーターを買ってほしいとお願いします。ところが、ぴょんぴょん跳ねていれば暖かくなるからセーターなんていらないとお母さんやお父さんに言われてしまうのでした。

それでもセーターを諦めきれないちょろりんは、大切にしまっていた貯金箱からお金を取り出します。ところが、セーターを買うにはあと少しお金が足りませんでした。

そこで、ランプ作りの仕事をしているおじいさんのところを訪ね、仕事を手伝う代わりにお駄賃をもらうことになるのでした。

今夜の仕事はランプのガラス磨きです。明日までに53個ものランプのガラスを磨く必要があるのです。
まず最初にちょろりんが、柔らかいコスモスの花びらでガラスのホコリを拭います。それから、おじいさんが小鳥の羽毛ですべすべにガラスを磨けば一つ終わりです。

真夜中になって、ようやくガラス磨きを終えると、次は枯れ葉を使ってランプを梱包していきます。明け方前の冷たい空気のなか、ちょろりんの指は凍えて言うことを聞かないので足と尻尾も使って何とか梱包作業に取り掛かります。

それから、枯れ葉で梱包されたランプを荷車に積み込むと、おじいさんとちょろりんは町にあるランプ屋さんに向かいます。そして、無事にランプを届け終わり、お駄賃をもらったちょろりんは、セーターを買いにお店に向かうのですが……。


欲しいものを手に入れる大変さが伝わる、心も体も温まる絵本です。ちょろりんは暖かなセーターを買うことができたのでしょうか。

絵本「ちょろりんのすてきなセーター」の一コマ