この絵本の内容紹介あらすじ

パトカーのおもちゃ「ピーすけ」は、ゆっくんという男の子が赤ちゃんの時にもらった一番最初のおもちゃ。小さい頃はよく遊んでくれていたのに、幼稚園に入ってからは新しいショベルカーやダンプカーのおもちゃばかりで遊んでいてピーすけのことはちっとも構ってくれません。ある日、おもちゃの車達を持ち出して砂場で遊んでいると、急に雨が!慌てたゆっくんは、パトカーのピーすけを置いて帰ってしまい……。

この絵本は、おもちゃのパトカー「ピーすけ」と、同じように置き去りにされたうさぎのぬいぐるみ「うさこ」が自分たちの家を目指す大冒険のお話です。

うさこは人間の女の子のようにおしゃべり、ピーすけは「ピー」「プー」くらいしか話せないという、まるでスターウォーズのC-3POとR2D2の名コンビのよう。二人は、枯れ葉に埋もれたり上り坂で苦戦したりしながら、助け合って進んでいきます。ホッとしたのもつかの間、坂道で止まらなくなったり犬に噛み付かれたりと続けざまに起こるアクシデントに、読み手も聞き手もハラハラドキドキ。子ども達も絵本のストーリーに引き込まれて目が釘付け状態です。

はなのあなのはなし」「あしのうらのはなし」などの作者として有名なやぎゅうげんいちろうさんが絵を描いているので、どのシーンもキャラクターの表情が出ていてとても可愛らしいです。絵の構図もわかりやすくて大きいので、おはなし会など大人数への読み聞かせにもぴったり。

おまわりさんやパトカーが好きな子どもはもちろん、おもちゃをいつまでも大切にしてほしいなという気持ちを伝えるのにもオススメの絵本です。