この絵本の内容紹介あらすじ

ある国のある王様は、他のどんな食べ物よりも卵焼きが大好物。朝も昼も夜も、毎日卵焼きを食べるほどです。

象の卵の卵焼き!?

ある日、王様の赤ちゃんが生まれると、祝祭を開くことになりました。国を挙げての祝祭です。

王様は、三人の大臣を呼んで、さっそく準備するように命じました。

「ごちそうは、たまごやきにきまってるさ。あつまった人たちみんなに、たまごやきをごちそうするんだ。」

王様はそう言いますが、簡単なことではありません。国中から人が集まるとなれば、卵が何百個も何千個も必要なのです。

三人の大臣は、卵が足りないことを説明し、他のご馳走を振る舞うのはどうかと提案しました。

ところが、わがままで威張った王様は聞く耳を持ちません。ご馳走が卵焼きでなければ祝祭は開かないと言うのです。

そのうえ、王様は怒って突拍子もないことを言いました。

「じゃあ、ぞうのたまごをもってくればいいではないか。ぞうのたまごなら、大きいからいいよ。大きなフライパンをつくって、一どにやくんだ。」

そう言われると普通は困ってしまうものです。けれども、三人の大臣はすっかり納得しました。さっそく、手分けして準備に取り掛かります。

祝祭の準備で大忙し!

「では、すぐに、けらいにいって、ぞうのたまごを七つか八つ、みつけてこさせましょう」

ワン大臣はそう言うと、八台のトラックを用意し、大勢の歩兵も引き連れ、大行列で象の捜索へと向かいました。

「では、わたくしは、けらいにいいつけて大きなフライパンを、つくらせます」

今度はツウ大臣がそう言うと、工場へと出掛け、大きなフライパンを作るように命じました。

「では、わたくしは、大きなフライパンをのせる、大きなかまどをつくりましょう」

最後はホウ大臣がそう言うと、城の庭に土を運ばせ、水を汲ませ、大きなかまどを作り始めました。

こうしてフライパンとかまどが完成すると、ツウ大臣とホウ大臣は、焚き木と炭と石炭もトラック一杯に準備しました。あとは象の卵を待つのみです。

象の卵がどこにもない!?

ワン大臣一行は、野原を抜けて、川を渡って、長い道のりを行進しました。

そして、ようやく象の生息地に辿り着くと、兵隊達は大捜索を始めるのでした。

絵本「ぞうのたまごのたまごやき」の一コマ

ところが、探しても探しても象の卵は見つかりません。兵隊達が見つけたのは、ヒヨコやダチョウやヘビの卵ばかり。

なぜ、象の卵は見つからないのでしょう。その理由とは……。


ピクトブック編集部の絵本談議

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王様が卵好きなのは良いんだけど、ちょっと威張りすぎだね!

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うんうん。
でも、さすが大臣って感じで仕事が早いよね!

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ところで、最後はどうなっちゃうんだろうね?

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当然と言えば当然なんだけど、象の卵は結局見つからないんだ。
最後は、クスッと笑っちゃうような展開が待ってるよ。

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姉妹編の「おしゃべりなたまごや」も一緒に読むと面白いかもね!