この絵本の内容紹介
かあちゃんは、洗濯するのが大好き。「きょうも いいてんきだねえ」と言って、家中のものを洗濯していました。
かあちゃんの手にかかれば、ズボンもチョッキも靴下もパンツも、あっという間にピカピカです。
そうして何でも洗濯してしまうと、洗い物がなくなってしまいました。「なにか あらうものを さがしといで」と子ども達に言うのでした。
これも洗濯物!?
子ども達は、そこら中を探し回り、一匹の猫を見つけました。ところが、その猫は洗濯されまいと慌てて逃げ出しました。犬も危険を感じて逃げ出すと、あらゆるものが一斉に逃げ出しました。そんなとき……。
「とまれ!」
迫力たっぷりに声を上げるのは、かあちゃんです。みんなは心臓がドキッとして、魔法にかかったように立ち止まってしまいました。
かあちゃんは、みんなをタライに放り込み、ゴシゴシ洗い始めるのでした。
カミナリ様の到来
かあちゃんは洗濯を終えると、庭の木から木へ物干し縄を張り巡らせました。それでも足りず、森の木々にも縄を張っていきました。
そうして今度は、大量の洗濯物を干し始め、猫も犬も子ども達もみんな一緒に干してしまうのでした。
「すげえ すげえ。へそが いっぱい ほしてあるぞ」
そう興奮するのはカミナリ様。よだれを飲み込みながら、全速力で雲を運転し、洗濯物に迫ってきました。
カミナリ様に顔を描く!?
カミナリ様は雷雨を巻き起こし、洗濯物目掛けて降りてきました。
ところが、物干し縄に引っ掛かって、身動きが取れなくなってしまうのでした。
「なんてえとこだい。まるで くものすやしきだね。こう なわが おおくちゃ かみなりだって ひっかかるぜ」
カミナリ様は好物のおへそを取りに来たはずが、かあちゃんに見つかって洗濯されることに——。首根っこを掴まれると、タライの中に放り込まれてしまいました。
「やれやれ、ほんとに きたない かみなりだったね。あれ、まあ!」
かあちゃんは、洗い終わったカミナリ様を見てびっくり。しわだらけになって、目も鼻も口も無くなっていたのです。
そこで、しわを伸ばして乾かすと、今度は子ども達にカミナリ様の顔を描かせ……。
ピクトブック編集部の絵本談議
続きが気になるね!
カミナリ様の顔はどんな顔になるんだろう?
それは見てからのお楽しみ!
と言いつつ、ちょっとだけ話すと、カミナリ様の顔はとってもチャーミングになるんだよね! しかも、この一件はさらに大騒動に発展するんだ!
ええ!?
ますます気になってきた!
「くもりのちはれ せんたくかあちゃん」も一緒に読んでみてね!