この絵本の内容紹介
寒い季節がやってきて、雪がこんこん降り始め、気付けば辺り一面は雪景色です。
だるまちゃんとだるまこちゃんは、降り積もった雪に大喜び。さっそく、雪だるまを作り始めるのでした。
そして、雪を丸めて作った大きな雪玉を二つ重ねれば、雪だるまの完成も間近です。だるまちゃんは雪だるまの目を何で表現しようか思案します。
それから、だるまちゃんはお母さんからリンゴを二つ貰ってきて、雪だるまの目を表現することにします。ところが、だるまちゃんが雪玉にリンゴを付けようとしたそのとき、残念なことにだるまちゃんの手からリンゴが滑り落ちてしまいます。
そして、丸いリンゴは雪を纏いながらコロコロと坂を転がっていくのです。だるまちゃんがスキーをしながら必死に追いかけますが、リンゴは大きな雪玉になりながらどんどん転げていくのでした。
そんな雪玉になったリンゴを止めてくれたのは、坂の下で遊んでいたうさぎちゃんとうさぎこちゃんです。
だるまちゃんは、このリンゴがなければ雪だるまが丹下左膳になるところだったと安心した様子でうさぎちゃん達に感謝を伝えます。
ところが、うさぎちゃん達は丹下左膳の意味が分かりません。そこで、片目片腕の強い侍のことだとだるまちゃんは教えるのでした。
うさぎちゃん達は、丹下左膳の意味を知りますが、どうしてリンゴがなければ雪だるまが丹下左膳になるのだろうと不思議でたまりません。
だるまちゃんは粋な一言を言ったつもりなのですが、うさぎちゃん達の純粋な疑問に困惑してしまいます。そこで、どうして雪だるまが丹下左膳になるのか実際に見せることにするのでした。
この絵本は、楽しい冬の遊びが詰まっています。丹下左膳やうさぎの雪だるまを作ったり、手袋で人形を作ったり、冬ならではの楽しい遊びが描かれます。
他にも、ナプキンの折り紙や新聞紙の帽子の作り方も描きます。
楽しい遊びが解説付で描かれているので、読み終わったあともさらに楽しめる絵本です。お話のなかで紹介された遊びを真似して、親子や友達と一緒に挑戦してみてはいかがでしょう。