この絵本の内容紹介あらすじ

外は寒いクリスマスの日、胸の中からじんわり暖かくなれます。

おかあさんがクリスマスケーキを作ってくれたのだけど、いちごが3つだけ。もうどこにも売ってなかったんですって。

「れいちゃんと、もっくんと、かすみちゃんの分はあるからいいでしょう?」でも、かすみちゃんはおとうさんとおかあさんの分も欲しかったんです。
「わたし、とってくる。前にあったとこしってるから」と言って、かすみちゃんは森にでかけます。

でも、もうそこにはなくって・・・。
がっかりして森の中を探していると、うさぎさんが木の穴からにんじんやはっぱを出していました。
うさぎさんの冷蔵庫だったんですね。そして、真っ赤ないちごがころころころっと、うさぎさんのカゴからこぼれました。

「あ、あんなにたくさん、いちご!」
胸が詰まってくるのが、この後のかすみちゃんの行動なんです。

欲しいけど、これでみんなの分のいちごになるけど、これはうさぎさんのいちご。
かすみちゃんは横取りなどせず、うさぎさんがいちごを落とさないで持っていけるようにハンカチを貸してあげるのです。

そして、かすみちゃんがうさぎさんのおうちまで行ってみると……。

絵本「ふたつのいちご (クリスマスの三つのおくりもの)」の一コマ

林明子さんのお描きになる子供の笑顔って、ほんとうに、ほっぺがぴかぴかしていてかわいらしいのですよね。
最後には、その笑顔があふれるお話になっています。

この作品は、「クリスマスの3つのおくりもの」という3冊セット、縦横10センチほどのミニブックです。
ちょっとどこかへでかけて、子どもを待たせるような時に便利です。