この絵本の内容紹介
雨が降り続くある日のこと。
ばばばあちゃんと子犬と子猫は、窓から外を眺めながら気が滅入っていました。
「ちょっと ちょっと、くものうえの あめふらしさん。ときどき やすんじゃ くれないかね」
ばばばあちゃんは空に向かって話しかけますが、雨は一向に止みません。それどころか、雨脚は強くなるばかりです。
雲の中から「やあーだよ。やなこった」と声が聞こえると、今度はバケツの水をひっくり返したような雨が降ってきました。さらには、雷までも響かせました。
さすがのばばばあちゃんも、これには怒ってしまいます。あることを思いつくと、さっそく行動に移しました。
ばばばあちゃんの作戦開始!
突然、ばばばあちゃんは薪を運び込んでストーブに火を着けました。さらには、家中の不要な物を運び込み、暖炉でも火を燃やし始めました。
ばばばあちゃんが火を焚く間も、雨脚は強くなる一方。滝のような雨が降り、川から水が溢れ出ます。
「わあい、ばあちゃん ばあちゃん どうしよう。にわじゅうが かわになっちゃった」
激しい雨に、子犬と子猫は大慌て。それとは反対に、ばばばあちゃんは落ち着きを払って火を焚き続けました。
カミナリ達に反撃!?
「そうかい そうかい。もう だいじょうぶ」
ばばばあちゃんはそう言って、ストーブと暖炉の火の中に胡椒をどっさり振りかけました。それから、唐辛子の束も放り込みました。
すると、ばばばあちゃんの家の煙突から、辛い煙がもくもく上がり、空一面に広がりました。
「うわーい、めがいたいよ! くしゃみがでるよ! ハックショーン! クショーン!」
雲の上では、あっちでっもこっちでもカミナリ達がくしゃみをし始め、雲達までも大きなくしゃみをし始めて……。
ピクトブック編集部の絵本談議
雨が降り続くと誰でも嫌になっちゃうよね。
カミナリ達を懲らしめたくもなるよ。
うんうん。
それに、ばばばあちゃんの思いついた方法はとっても愉快!
ばばばあちゃんのお話は、いつもダイナミックな展開で面白いよね!
ところで、カミナリ達はどうなっちゃんだろう……。