この絵本の内容紹介
「ははは はっはっはっはっは」
「あはは あっはっはっはっは」
子どもも大人も楽しそうに笑っています。
ところが、一人の男の子だけは泣いていました。虫歯で歯が痛むからです。
虫歯になると大人でも泣き出してしまうほど。それほど痛くなるのであれば、いっそのこと歯なんて無くなればいいのに……と思ってしまうこともあるかもしれません。
ところが、歯がなければ美味しいものが食べられません。食べ物が口の中に入ると、前歯が食べ物を細かく刻みます。そして、奥歯がその食べ物をすり潰します。私たちは、こうして美味しい御馳走を食べているのです。
では、刻まれてすり潰された食べ物はどうなるのでしょう。それは、お腹に入って栄養に変わります。もしも歯が無ければ、栄養を体に取り入れることはできません。栄養がなければ、体が痩せ細って弱ってしまいます。
虫歯になる原因はいくつかあって、その一つが口の中に残った食べかすです。この食べかすを餌にして、歯の周りでバイ菌が増えます。そして、バイ菌は歯を溶かす酸を発生させ、歯に穴を開けます。この穴こそが虫歯です。そういう訳で、歯を磨くことが大事なのです。
ところが、歯を磨いても虫歯になることがあります。それは、お菓子やジュースに含まれている甘い砂糖が原因。この砂糖は、口の中で酸に変わって、歯に穴を開けます。
歯を磨いて、甘い物を控えることは大切ですが、丈夫な歯を保つためにはそれだけでは足りません。丈夫な歯を保つのに必要なこととは、他にどんなことがあるのでしょう。そして、歯の健康が脅かされるとどんな支障が起きるのでしょう。
この絵本は、虫歯にならない方法を描くだけでなく、健康な歯がどうして大事なのかも描き出します。子どもはもちろん、大人であっても、歯の大切さを改めて実感するはずです。