この絵本の内容紹介あらすじ

ある水曜日のこと、村のおばさんのバケツから一滴のしずくが飛び出して、独りぼっちの冒険が始まります。

冒険の始まりは裏庭。どっちへ行っても埃だらけの裏庭で、しずくはねずみ色に汚れてしまいました。

しずくは綺麗好きなので、クリーニング屋さんで綺麗にしてもらおうと出かけていきます。ところが、このクリーニング屋さんはドライクリーニング専門店。しずくが乾いてしまっては大変です。

困ったしずくは、お医者さんに診てもらおうと、次は病院へ出かけていきます。お医者さんに顕微鏡で診てもらうと、体中ばい菌だらけ。鍋で煮て殺菌しようと言うので、しずくは慌てて病院を飛び出しました。

外に飛び出したしずくですが、次は太陽に照らされてたちまち水蒸気になってしまい、それから雲のところに昇っていくのでした。

雲のところに昇っていくと他のしずくと大集合。あっという間に雨となって空から地面に逆戻りするのでした。

それからも一滴のしずくの冒険はまだまだ続きます。寒くなると氷になったり、太陽に照らされて水に戻ったり、川の一部になったかと思えば水道水になったり。慌ただしいしずくの冒険はどこまでも続いていきます。

絵本「しずくのぼうけん」の一コマ

気温や場所によって水が液体から氷や水蒸気に変化していく、その不思議な様子が描かれます。水が巡り巡って循環する、この地球の壮大な仕組みを知ることができるお話です。

日常に当たり前のようにある、蛇口を捻ると簡単に出てくる水ですが、その水の一滴一滴が途方もない旅を経てここにあるのだと実感できることでしょう。