この絵本の内容紹介
9歳の男の子:エルマー・エレベーターは、ある日、年を取った野良猫から可哀想な龍の子どもの話を聞きます。
その龍は、雲から「動物島」に落ちて怪我を負ってしまいました。それからというもの、龍の子どもは野蛮な動物達の捕虜になってしまったというのです。
野良猫の話を聞くと、エルマーはこの龍の子どもが可哀想に思えてきました。また、一度でいいから龍の背中に乗って空を飛んでみたいとも思うのでした。
そこで、エルマーは、龍の子どもを助けるために動物島へと出かけることにするのでした。そして、動物島に到着したエルマーは、無事に龍の子どもを救い出し、動物島を飛び去ります。
龍の子どもは、エルマーを背中に乗せて空を飛びながら、感謝の気持ちで一杯になりました。そして、せめてもの感謝としてエルマーを旅に連れて行くと提案します。
ところが、エルマーは家を出発して10日にもなるので「かれき町」にある家へ帰らなくてはなりません。そこで、龍の子どもはエルマーを家まで送り届けることにするのでした。
エルマーを背中に乗せて飛んでいた龍ですが、日も暮れてきたので近くの「みかん島」で一夜を過ごし、それからエルマーの家まで出発することにします。エルマーと龍は、みかん島でみかんをお腹いっぱいに食べ、それからぐっすり眠りに就きました。
エルマーは、出発を楽しみにしながら朝を迎えます。龍は、自由を感じて幸せを噛み締めながら朝を迎えます。そして、さっそくエルマーの家まで出発することにするのでした。
ところが、エルマーは、家までの道のりがわからないというので大変です。そこで、カモメに道のりを尋ねて出発しようとするのですが……。
困難を乗り越えながら、エルマーと龍の子どもが旅するお話です。嵐に見舞われ、遭難し、「知りたがり病」の流行する「カナリヤ島」に迷い込み……。
カナリヤ島で流行する「知りたがり病」とは一体なんなのでしょうか。そして、無事にエルマーの家までたどり着くことはできるのでしょうか。