この絵本の内容紹介あらすじ

いつも みどりの くすのき だけど はるに はっぱ いれかえる

あたらしい はっぱ のびてこい!

ふるい はっぱ さようなら

もうすぐ なつが やってくる
いつも みどりの きの したに
おつかれさまの おちばたち

てかてか ちゃいろの だいさんぼく
あかい もっこく きいろい あおき
はっぱ つもるよ まてばしい

ぽとり
くちなし ほるとのき
あつい なつまで がんばった
もう いいかいと かくれみの

あきかぜ
さあ~っと しのびより
たかい やまから ひやしてく

こごえる ふゆを すごすため
ぶな だけかんば はら はらり
はっぱ おとして じゅんびする

おちばの うえに あめが ふる
ぬれて しめって
かわいて ぬれて

しも ふり
ゆき ふり
こごえて
とけて

だんだん
はっぱ
こわれてく


この絵本に登場する落ち葉は120種類以上。移ろう季節とともに表情を変える植物が、リアルかつ温かみのあるタッチで描かれています。

緑色だった葉っぱは、黄色や赤色や茶色へ変化していきますが、その色彩の豊かさに目を奪われることでしょう。また、軽快でリズミカルな文章は、季節の変化を身近に感じさせるかのようです。

あっという間に移ろう季節に哀愁を感じつつも、「落ち葉は土へ還り、そこから新たな生命が誕生する」といった自然のダイナミックな循環に美しさや尊さを感じるはずです。

巻末には、落ち葉を楽しむための解説付き。絵本に登場する植物の詳細や落ち葉を使った遊びなどが紹介されています。

絵本「おちばのほん」の一コマ