この絵本の内容紹介
ある丘の上に二人のサンタが暮らしていました。一人は大きいサンタ。もう一人は小さいサンタです。
ところが、二人のサンタはお隣さんだというのに一度も話したことがありませんでした。お互いの家の間には昔から柵があり、話す機会もなかったからです。
クリスマス到来
ある年のクリスマスの日、小さいサンタは小さな町へプレゼントを配りに出掛けました。一方、大きいサンタは大きな町へプレゼントを配りに出掛けました。
小さいサンタは一軒一軒を丁寧に回り、手作りのプレゼントを配ります。小さい体なので窓や煙突からも簡単に入ることができました。
大きいサンタはプレゼントを空から一斉に配ります。とても力持ちなので沢山のプレゼントを一度に運ぶことができたのです。
そうしてプレゼントを配り終えると、小さいサンタも大きいサンタもそれぞれ家に帰ったのですが、困ったことが起きてしまいました。
小さいサンタと大きいサンタの初めての共同作業
小さいサンタが家に帰り着くと、玄関に大きな手紙が遅れて届いていました。その手紙はゾウのパオからのもので内容はというと……
「ぼくが のってあそべる おもちゃを ください。」
小さいサンタは手紙を読み終えると困り果ててしましました。なぜなら、ゾウのパオが乗れるオモチャを用意しても小さいサンタでは運べそうになかったからです。
一方、大きいサンタが家に帰り着くと、玄関に小さな手紙が遅れて届いていました。その手紙はネズミのチュウタからのもので内容はというと……
「ぼくが すんでいる ところは とっても さむいので あたたかい てあみのぼうしを ください。」
大きいサンタも手紙を読み終えると困り果ててしまいました。なぜなら、大きいサンタにはネズミ用の小さな帽子を編むことが難しかったからです。
そうして、それぞれに悩んでいた二人のサンタは初めて話をすることとなり……