この絵本の内容紹介あらすじ

遠くの北の国のさらにまた深い森のなかに小さくて赤い一軒の家があります。この家に住んでいるのは、サンタクロースのおじいさんです。

サンタクロースのおじいさんが一年で最も忙しいのがクリスマスイブ。その日になると、サンタクロースのおじいさんは夜明け前に目を覚ましてなにやら準備を始めます。

顔を洗って歯磨きをして、髭もブラシをかけて整えます。それから、テレビの天気予報を見ながらトマトジュースとオムレツの朝ご飯を食べて、次は外に出てトナカイにもご飯を食べさせます。

サンタクロースのおじいさんの慌ただしい一日はまだまだ続きます。靴をピカピカに磨いて、洋服にもアイロンをかけ……。

「忙しい忙しい」と呟きながら、サンタクロースのおじいさんは子ども達へのプレゼントを袋に詰め込みます。

そうしてようやく出発の準備が整うと、トナカイが引くソリに乗り込み、東の空に向かって飛び立ちます。

これからがますます忙しくなるというのにサンタクロースのおじいさんは、三日月様に挨拶しようと寄り道をします。

それから、ついでにと三日月様の輪をくぐっていこうとお茶目なサンタクロースのおじいさん。ところが、プレゼントを詰めた袋が三日月様に引っかかり……。

クリスマスにプレゼントが届かなかった訳を描いたお話です。プレゼントが届かなかったらとてもがっかりしてしまいそうですが、サンタクロースのおじいさんも失敗することはありますよね。