この絵本の内容紹介
有名な童話作家である、新美南吉のお話を絵本にしました。『ごんぎつね』や『てぶくろをかいに』などは教科書にも載っているし、絵本化もされているのでご存知の方も多いと思います。その点でみると、この『かにのしょうばい』はめずらしいでしょう。
絵を依頼するにあたり、山口マオさんとは「かににはさみを持たせるか」どうかで話し合いました。かにはすでにはさみを体の一部として持っていますが、そこにさらにはさみを描くことによって絵のおもしろさが出ると思い、そうお願いしました。そして、片手にははさみを、もう片方の手にはくしを持たせることにより、くすっと笑える絵に仕上がったと思います。お話はもちろん、版画の世界も楽しんでください。なお、表記についてですが、漢字はすべてひらがなにし、読みやすいように新かな表記の分かち書きにしました。