この絵本の内容紹介あらすじ

ほんとうにたいせつな宝ものって なんでしょう?
王さまは、すてきな箱に入れる宝ものを探しにでかけます。でも、なかなか見つかりません。泣いている王さまを森の動物たちがなぐさめていると、どこからか別の泣き声が聞こえてきて・・・。
さて、王さまの見つけた宝ものは、何だったのでしょう?

出版社からのコメント

すてきな箱に入れる宝ものを探しにでかける王さま。
王さまの宝ものは、王さまが探さなくてはなりません。

りっぱな冠(かんむり)をかぶり、おしゃれなマントを羽織って街を歩きたからものを探す王さま。暮れなずんだ街の灯りに浮かびあがる、色とりどりのお店と、嗜好を凝らした素敵な品々。深い森の中、話し声が聞こえるようないきいきとした樹々や、王さまにやさしく寄り添う愛くるしい動物たち。きらきらと輝く満天の星……。

作者の糟谷奈美さんが深い意図のもと、細密に描き込んだ魅力的な造形や、多彩で光に満ちた色彩、そして何よりも物語の世界を大きく増幅させる幻想的なイラストレーションは、中世のヨーロッパ、いえいえ、おとぎの国の物語をほうふつとさせて、私たちの心をひと時、夢のような心躍る世界に連れて行ってくれます。

簡単ではないたからさがしに心が折れそうな王さまが、森のどうぶつたちに支えられながら、ある出会いによって……。

誰かのために一生懸命になること、助けたいと思うこと。
自分の中に、みんなの中にある、やさしい心。
愛する心。

そんな、ほんとうに大切なたからものを、王さまと一緒に探してみてください。

絵本「おうさまの たからもの」の一コマ
絵本「おうさまの たからもの」の一コマ2