この絵本の内容紹介
お父さんの部屋から、ハタリと音がした──。「ぼく」は、夕日に染まるお父さんの部屋で、小さな木箱をみつけます。中に入っていたのは、1枚だけの蝶の羽。やってきたお父さんは、大好きだった蝶の羽を大切にしまっているんだと教えてくれました。その夜、さびしそうに故郷の山をみつめる蝶の夢をみた「ぼく」は、翌朝、画用紙と絵の具を用意して、蝶の仲間を作りはじめます。「ひとりきりでさびしいと思うんだ。 だから、ぼくが仲間を作るんだよ」。「ぼく」の優しさやお父さんの思いが、切なく温かく胸に迫ります。