この絵本の内容紹介
ルブナは、難民キャンプのテント村で、お父さんと暮らしています。ルブナのともだちは、こいし。こいしちゃんと呼んで、なんでも話しかけます。おにいちゃんのこと、生まれた国のこと、戦争のこと――。しばらくして、ひとりの少年が、テント村にやってきました。はじめはなにも話さなかった少年でしたが、やがて、ルブナと少年とこいしは、いっしょに遊ぶようになりました。でもある日、お父さんが大喜びで、住むところが見つかった、ここから出られるぞ、とルブナに告げました。ルブナと少年とこいしに、わかれのときがやってきます。世界のどこかにいる、ルブナや少年のようなこどもたち――そんなこどもたちに思いをはせて、読んでもらいたい感動作です。