この絵本の内容紹介あらすじ

ねこ400ぴき。
ねこのえほんで あそぼうニャ!

実在の猫から空想上の猫まで、400ぴきものネコがずらっと並びます。
「えっ、こんなのあり?」と思わせる展開で、子どもたちの想像力を刺激する、眺めて楽しむ絵本。

ページを開くと…
ねこ、ねこ、ねこ!

アメリカンショートヘアにイリオモテヤマネコ、東京都中野区のミミちゃん。
浴衣ねこもいれば、フラメンコの衣装を着たねこも!?
ついには「こまいぬ」ならぬ「こまねこ」まで現れた!
こんなねこ絵本、見たことない!

楽しみかたは無限大。

ねこたち一匹一匹を観察したり、美しい世界の衣装を眺めたり、友達になりたいねこを探したり…。
楽しみ方は読者しだいです。

著者はいくつもの賞を受賞しながらも、一作ごとに新たな世界を探求する、あきびんご氏。

子どもたちに愛され続けるあきびんごワールドが、ページをめくるたびに広がります!

作者のことば/あき びんご

ボクは小学6年生の時にイヌを亡くし、ペットロスのつらさから二度とイヌやネコは飼わないことに決めました。
しかし、結婚した相手がたいへんなネコ好きだったため、しばらくして、ネコのキキとも同居する生活が始まりました。

好奇心が強く頭のよかったキキは、風呂のふたの上で、あっという間にお座り・お手・ふせを覚えました。
そして、一家が新居に移る直前に13歳で亡くなりました。
「イヌは人につき、ネコは地につく」と言いますから、「家ができたら引っ越すからね」と教えたのがよくなかったのかもしれません。

あんなに悲しんだ妻なのに、引っ越してしばらくすると、手のひらにのってジジがやってきました。
今では12歳になるジジはノルウェージャンフォレストキャットのような長毛のキジトラで、しっぽが短くまがっているので、タヌキとまちがえられたりします。

都会なのに、家の周りは空き地や空き家が多く、いろいろなネコがやってきます。
勝手に名前をつけて、スケッチブックに模様や特徴を描いて、ネコ紳士録を作る遊びをはじめました。
観察がすすむと、ネコこそ十匹十色で個性が違います。
ノラたちは、次々とやってきては、次々といなくなります。

知人に観察ノートを見せたら「どのネコもかわいく描けているから、もっとたくさん描いて絵本にしたら?」と言われ、お調子者のボクは、「そんなもんかいな、じゃあやってみようかしら」と描いているうちに、こんな本になりました。
ネコ手拭いもつくったし、懇意にしている有田焼の「しん窯」さんでねこ皿も染め付けました。
すると「来年は有田400年祭だから、ねこ皿を400枚かきませんか?」と言われてその気になり、この本も400匹ちょうどにあわせてみました。

こうしてボクは、『ねこだらけ』になっていくようです。
名前も「ねこ びんご」に変えようかしら。

絵本「ねこだらけ」の一コマ
絵本「ねこだらけ」の一コマ2
絵本「ねこだらけ」の一コマ3