この絵本の内容紹介あらすじ

おはなしのはじまる場所を知っていますか? この世界にはないどこか。へんてこぼうしをかぶった白いひげのおじいさんが世話をする不思議な場所。たねをまくように、地面に埋められた小さな白い紙が、長い時間をかけて大きな木になりました。そこにびっしり茂った葉っぱを集め、おじいさんが長い糸でぬいとじると、本の姿になり、7つの海を越えるような長い旅を経て、図書館へとやってくるのです。そんな本に出会ってしまった男の子は、おはなしに夢中になって一文字も読み飛ばさないようにします。眠ってしまっても、ゆめのなかでもおはなしの世界はつづき、幸せなゆめを見るのです……。

ロアルド・ダールやラドヤード・キプリング、ルイス・キャロルなど子ども時代に夢中になって本のページを繰るおはなしを贈ってくれた作家たちへのオマージュに満ちた絵本です。