この絵本の内容紹介あらすじ

ふかい森のおくに小さなこやがありました。わたしたちは町のおうちをたちのいて、森のなかでくらすことになったのです。きらきらひかる雨、ひみつの小道、きいちごやブルーベリーの木……。夏から秋、そして厳しい冬を乗り越えたあとの春———最初は不安しかなかったママと8人の子どもたちの森のくらしでしたが、季節ごとにすばらしいよろこびがあったのです……。

1929年に始まったアメリカの「大恐慌」時代。父親を亡くし、3ヶ月の赤ちゃんから14歳までの8人の子どもを抱えた母親が、森のなかの掘建て小屋のような小さな家で暮らしていたことを、祖母から思い出話として聞いていた絵本作家。それをあたたかな家族の物語として、うつくしく描きだしたのが、この絵本です。巻末には、当時の写真や祖母やその兄弟たちの証言をまとめた「著者あとがき」が記されています。