この絵本の内容紹介
ジョージーは、小さな優しいおばけ。猫のハーマンとフクロウのオリバーとは大の仲良しです。他にも、小さな友達がたくさんいました。
ある日、近所に住むジェイニーが、小さなカゴに大きな毛糸玉を入れて、嬉しそうにスキップしていました。向かうのはホイッティカーさんの奥さんのところ。毛糸玉を届けて帽子を編んでもらうのです。
ところが、勢いよくスキップしていたので、カゴから毛糸玉が飛び出して、そのままどこかへ跳ねていきました。古くて大きな木の根元にある暗い穴の中に、毛糸玉は飛び込んでしまったのです。
その様子を見ていたのは小さなテントウムシ。ホイッティカーさんの家まで飛んでいき、ジョージーのいる屋根裏に向かいました。そしてジョージーの鼻先に止まると、ジェイニーの毛糸玉について話をしました。
その話を聞いて、ジョージーはどうするべきかをすぐに思いつきました。さっそく外に飛び出して、うさぎを呼んできて欲しいとハーマンとオリバーにお願いします。
すると、あっという間に駆けつけた二匹のうさぎは、木の根元の穴に入って毛糸玉を取り出してくれたのです。
ちょうどその頃、古くて大きな木の後ろでは、ジェイニーがすやすやと眠っていました。そこで、オリバーはジェイニーを起こさないように注意しながら、毛糸玉をそっとカゴの中に入れます。それから、ハーマンが「ニャオ、ニャオ、ニャオ」と三回鳴いて、ジェイニーを起こしました。
目を覚ましたジェイニーは、カゴの中を見てびっくり。失くしたはずの毛糸玉が、カゴの中に入っていたのです。ジェイニーは、夢の中で失くしたのだと可愛らしい勘違いをするのでした。