この絵本の内容紹介あらすじ

浜辺にはたくさんの石が転がっています。そのほとんどは普通の石ですが、なかには見たこともない石が転がっているのです。

魚の形をした石、ガチョウのような石、数を教えてくれる石、素敵な顔の石……。他にも、文字を教えてくれる石もあれば、アザラシの形をした石もあって、時計のような石もあるのです。

絵本「はまべには いしが いっぱい」の一コマ

この絵本は、不思議な石の数々を、鉛筆画によって描き出します。

こんな石は本当に転がってそう。こんな石があったら楽しそう。読み進めていくうちに、浜辺に転がる石の世界に引き込まれるような錯覚を覚えます。

浜辺はもちろん、道端に転がる石を見るだけで、反射的に想像力を働かせてしまうことでしょう。そして、そのどれもが何かに見えてしまうようになるかもしれません。

この絵本の翻訳を担当した谷川 俊太郎氏は、レオ=レオニの魔法を見たようだと言います。ほんの少しの言葉とモノクロの絵だけで、これほどの世界観を繰り広げられる。もはや魔法という以外に方法がなかったのでしょう。