この絵本の内容紹介
「おはよう,きょうは なにを しようか?」
ある朝、ハサミが尋ねると、鉛筆はこう答えました。
「うさぎを つくろうよ」
そうしてハサミと鉛筆は、さっそくウサギを作り始めました。
鉛筆は白画用紙にウサギを描き、ハサミは綺麗な模様の紙をウサギの形に切り抜きました。
紙のウサギが動き出す!?
二匹のウサギが出来上がると、不思議なことに命を宿しました。その二匹はすぐに仲良しになって、空腹を満たすために食べ物を探し始めるのでした。
けれども、探しても探しても食べ物は見つかりません。そこで二匹のウサギは……
「おなかが すいたよ」
鉛筆とハサミを呼んで、食べ物を作ってもらうことにしたのです。
鉛筆は白画用紙に人参を描き、ハサミは色画用紙を切り抜いて人参を作りました。
そうして人参が出来上がると、二匹のウサギは大喜びで頬張り、お腹が一杯になると眠ってしまうのでした。
紙のウサギが本物の人参を食べると……
二匹のウサギは目を覚ますと、またお腹ぺこぺこ。そこで、鉛筆とハサミを呼びました。
けれども、今度は誰もやって来ません。二匹のウサギは仕方なく、そこら中を探し回りました。
すると、鉛筆とハサミを見つける代わりに、違う物を発見しました。二匹のウサギの目の前に、大きな赤い人参が現れたのです。
「この にんじんは ほんものだぞ!」
二匹のウサギがそう思ったのは、この人参に影があったからです。
「とにかく 食べよう」
お腹を空かせた二匹のウサギは決心し、夢中で人参にかぶりつき……。
ピクトブック編集部の絵本談議
鉛筆とハサミは立体的に描かれてたけど、ウサギ達は平面的に描かれてたね。影の使い方が面白い絵本だったな♪
平面と立体のギャップみたいなのが視覚的に面白いよね!
ところで、本物の人参を食べたウサギ達はどうなったんだろう?
それは読んでからのお楽しみ!
ちょっとだけ話すと、ウサギ達に驚く変化が起こるんだよね!