この絵本の内容紹介あらすじ

子どもから大人まで、全ての人のこころを軽くする不思議な絵本

「苦しんだっていいさ。ぼくがかならず、そばにいる」

ドクターバクとは、こころにできたクラヤ実を食べることができるおいしゃさんです。

そんな主人公をもとに描かれるこの物語は、たいせつな人がもしも苦しみの真っ只中にいるとしたら、近くにいる人間として「力になりたいけど、一体何ができるだろう?」「力になるって、本当はどういう意味なんだろう?」といったことをテーマに書き上げたものです。

そして、本作を手がけていく中で、作者が気づいたのは、「どれだけ苦しいかなんて、本人にしか分からなくて、そばにいる人間が、その苦しみをどうにかしようとすること自体、間違っているのかもしれない」ということです。

つまり、「あなたがどれだけ辛いか分かるよ」とか、「ぼくがその苦しみを半分もらうよ」とか、そんな言葉を投げかけてしまいがちだけど、本当は、どれだけ辛いかなんて本人にしか分かりえないし、苦しみを半分こにするなんて不可能なのです。

だからこそできることは、「何があっても、かならずそばにいる」「ひとりにしないよ」と、約束を交わすこと。そして、相手の力を信じること。

そこで、ドクターバクは本書の中で優しく読者に語りかけます。
「苦しんだっていいさ。ぼくがかならずそばにいる」と。

心細い気持ちや不安な気持ちがふわっと軽くなる絵本です。

◆あらすじ

ドクターバクは、こころにできたクラヤ実を食べることができる不思議なおいしゃさん。

どんなに苦しいことがあって落ちこんでいてもドクターバクにかかればたちまち元気になります。

だからびょういんは街のどうぶつたちでいつだっておおにぎわい。

しかし、しばらくして街に異変が起こるのでした。

クラヤ実の数がますます増えていき、それにほんのささいなことでも街のみんなはドクターバクを頼るようになってしまったのです。

一体、街のみんなに何が起こってしまったのでしょうか?
そして、ドクターバクは、街のみんなを救うことができるのでしょうか?


絵本『ドクターバク』がある世界。テストアニメーション