この絵本の内容紹介あらすじ

世界中の子ども達のもとにサンタさんから手紙が届きます。かんたろうのところにも空からサンタさんの手紙が降ってきました。

サンタさんの手紙は、サンタパスポート付き。内容は「ことしから いいこと100こ しないと クリスマスプレゼントが もらえません」というものです。

かんたろうは、お母さんに何度も手紙の内容を教えてもらいますが、突然のことで理解が追いつかない様子です。

かんたろうが外に出てみると、子ども達が「いいこと」しようと動き回っています。「いいこと」したらサンタパスポートにシールを貼っていくのだというのです。

かんたろうは、ズルを思いついて、「いいこと」しないでサンタパスポートにシールを貼ろうとすると……体中に雷が落ちたように電気が走るのでした。

かんたろうは、しょうがないので「いいこと」をすることに決め、まず最初に猫を撫でるとシールを1個貼ることができました。味をしめたかんたろうは、猫を何度も撫でてシールを何個も貼ろうとしますが、猫は怒ってかんたろうに噛み付くのでした。

シールをもらう目的で「いいこと」をしていたかんたろうですが、みんなに喜んでもらえることがだんだんと嬉しくなってきました。そこで、もっと喜んでもらおうと「いいこと」に励むのですが、おばあちゃんだけは何をしようとしても喜んでくれません。

おばあちゃんを喜ばせることはできるのでしょうか。そして、クリスマスプレゼントはかんたろうのもとにも届くのでしょうか。

「いいこと」とはどういったことなのかを描いた絵本です。誰かに喜んでもらおうと何かをすること、それと逆に誰かに何かをしてもらうこと、それぞれの立場から「いいこと」を描いた心温まるお話です。