この絵本の内容紹介
星野道夫が遺した1枚の写真から生まれた物語。
アラスカのデナリの山のふもとで、1頭のオスのヘラジカがたくさんのメスと暮らしていた。ある日、この群れによそ者の1頭のオスが近づいてきた。メスたちを自分のものにしようと思っているのだ。群れをひきいるオスは、よそ者に向かっていった。
オスどうしの激しい戦いが始まった。2頭は、何度も体当たりをし、角をぶつけあった。オスのヘラジカは体重が800キロもある。ぶつかったら車だってひっくりかえる。
戦いは、長い時間続いた。
ガキ!大きな角と角がぶつかってからまった。そしてはずれなくなった。2頭は戦い続けるしかない……。
多くの野生動物の姿を写真におさめた星野道夫は、1996年、事故によって世を去りました。 同じ動物好きとして、星野道夫と親交のあった鈴木まもるはある夜、星野の遺した2頭のヘラジカのふしぎな写真を夢に見て「絵本を創ろう」とひらめき、アラスカに飛びました。そしてできあがったのが、この絵本です。
大自然で暮らす動物たちの壮絶なドラマと、生命のつながりを描いた絵本。