この絵本の内容紹介
教科書でもおなじみの新美南吉の代表作が、また新たに生まれ変わりました!
生まれてはじめて雪をみた子ぎつねは、そのまぶしさに、そして、あまりの冷たさにびっくりぎょうてん。
母さんぎつねは、そんなぼうやに手袋を買ってあげたいと思うのですが、人間がこわくて、どうしても町まで行けません。
そこで、帽子屋さんへ着いたらみせるようにと、ぼうやの片手を人の子の手に変え、ぼうやを一人、町へと送り出すのですが……。
この作品に深い思い入れがあり、いつか絵本化したいと長年あたためてきたどいかやさんならではの新しい南吉ワールド。
どのページもすばらしいのですが、はじめての雪によろこび駆けまわる子ぎつねの姿や、新雪のきらめきと、それとは対照的な夜の闇、そして、そこからのクライマックス!
月明かりの下、子ぎつねが母さんのあたたかさに包まれる姿は、とくに印象的です。
雪の季節に読みたい、心がぽっとあたたかくなる絵本です。