この絵本の内容紹介
ある雨の日のこと、おじさんは窓から外を眺めて不機嫌そう。ゴム靴は履きにくいし、レインコートはゴワゴワするし、髪の毛は跳ねるし……。このように雨の日の不満をふつふつとさせながら身支度を済ませました。
そして、売店で不機嫌そうに新聞を買って、カフェに入りました。
一方、小さな男の子は雨で上機嫌。緑のレインコートを着て、緑の長靴を履いて、緑のカエルの帽子を被って身支度を済ませました。小さな男の子はお母さんと一緒にお出掛けです。
ぴょんぴょんとカエルのように跳ねながら進んでいくと、あっという間にカフェに到着です。
ここで偶然、おじさんと小さな男の子は出会うのですが、その出会いはお互いにとって不快なものでした。お互い、帰り支度にレインコートを着ていたところ、不運にもぶつかってしまったのです。
「こら、ぶつかったぞ!」
「ごめんなさい。」
悪いのは小さな男の子だけではありません。お互いに落ち度があったというのに、謝ったのは小さな男の子だけ。おじさんの傲慢な態度に、小さな男の子は不機嫌になってしまうのでした。
ところが、おじさんはカフェに帽子を忘れてしまい、小さな男の子はその帽子を届けることになり……。