この絵本の内容紹介あらすじ

満月の夜、森に住むカメの親子はお月見ピクニックに出かけることにします。
葉っぱで巻いたおにぎりや木の実のサラダ、たんぽぽジュースをリュックに詰めたら出発です。

カメの親子が落ち葉でふかふかの道を歩いていると後ろから何かが転がってきます。その正体はというと、ハリネズミの家族でした。
ハリネズミの家族もお月見ピクニックに出かける途中ということで「のちほど」と言ってお別れすると、転がってあっという間に見えなくなりました。

道中、次は「ホーホー」とフクロウの鳴き声が聞こえてきました。フクロウに見つかってしまうとくちばしや爪で突かれるので大変です。
カメの親子は足を止めて見つからないように注意を払っていると、突如、モモンガが飛んできたのでカメの子はびっくりして甲羅に隠れてしまいます。

でも、モモンガは危険ではないので大丈夫だとカメのお母さんが安心させます。そして、モモンガは何事もなく風に乗って木から木へと飛んでいくのでした。

フクロウに見つからないように気をつけながら森を進むと、ようやく目的地の池の広場に到着です。広場には他にもたくさんの動物達がお月見ピクニックをしています。カメの親子も綺麗な満月を眺めながらお弁当を広げます。

カメのお母さんは、満月を眺めながら「このつきのあかりは、 とおくの さばくにすむ かめさんにも とどいているかしら」と想いを馳せます。

この絵本は、満月の美しさやピクニックの楽しさを描きます。また、どんなに離れていても月はどこからでも見えること、月を眺めながら誰かに想いを馳せる素敵な心情を描きます。