文:木下 順二(きのした じゅんじ)
1914年、東京に生まれる。東京帝国大学大学院修了。「彦市ばなし」「夕鶴」などの民話劇から出発し、「風浪」「山脈(やまなみ)」「オットーと呼ばれる日本人」「巨匠」といったリアリズムの本流に立つ戦後演劇のひとつの型を創り出した。『平家物語』を舞台にした「子午線の祀り」は新劇、歌舞伎、能、狂言などあらゆる分野の俳優が集まり創り上げた戦後演劇史上最大級の作品。
作品一覧を見る絵:瀬川 康男(せがわ やすお)
愛知県岡崎市に生まれる。13歳より日本画を学び、17歳で油絵を始める。1960年初めての絵本『きつねのよめいり』を出版。1967年『ふしぎなたけのこ』で第1回BIBグランプリ、1987年『ぼうし』で絵本にっぽん大賞、1989年『清盛』でBIB金のりんご賞、1992年『絵巻平家物語(全9巻)』で産経児童出版文化賞大賞ほか、国内外で受賞多数。1977年より信州に住み、絵本と並行してタブローの制作を続けている。
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