文:マーガレット・ワイズ・ブラウン
1910年、ニューヨークに生まれる。児童書の編集者をへて、20代後半から創作をはじめる。多くのすぐれた画家と組み、42年の短い生涯の間に100冊以上の作品を発表した。幼い子どもの感性に訴える文書に定評があり、『ぼくにげちゃうよ』『おやすみなさいのほん』、『おやすみなさいおつきさま』『いぬ おことわり!』など多くの作品が日本でも愛読されている。ゴールデン・マクドナルドの筆名で出した『ちいさな島』により、1947年コルデコット賞を受賞。
作品一覧を見る絵:アン・モーティマー
猫を主人公にしたたくさんの美しい絵本のイラストを手がける英国のイラストレーター。「王立細密画家教会会員」で、野生の生物や花の絵が専門。猫を描く現代の画家たちの中で最も優れているうちの一人と評されている。作品に、『サンタクロースのしろいねこ』『クリスマスのこねこたち』『ちいさなねずみのクリスマス』(以上、徳間書店)などがある。
作品一覧を見る訳:中川 千尋(なかがわ ちひろ)
1958年、関東のとある県庁所在地で、転勤族の子どもとして出生。しかしその町にいたのは産院を出るまでで、本籍地は東京なので、出身地が要求される場合は「東京です」と言う、うしろめたく感じながら。もっとも鮮やかなこども時代の風景は、小学4年の秋から中学3年の秋までをすごした仙台。高校時代にアメリカのサンディエゴに1年間留学。殆どの時間を美術室ですごしたため英語の上達は限定的だが、絵本やイラストレーションの世界に目を開かされる。高3...
続きを読む・作品一覧を見る