絵:エロール・ル・カイン
1941年、シンガポールに生まれた。翌年の1942年には日本軍の侵攻を逃れて、家族とともに戦争中をインドで暮らす。戦後、シンガポールに戻ってからは、家の隣にあった映画館に通い、11歳の時には8ミリカメラでアニメーションをつくるほど映画に夢中になった。15歳の時、2作目の作品が映画社の目にとまり単身渡英。以来、アニメーションの制作に携わる。68年に映画用に描いたラフスケッチが元となり『アーサー王の剣』を出版し、「ずっとやりたいと思っていた...
続きを読む・作品一覧を見る訳:北村 太郎(きたむら たろう)
1922年東京生まれ。1992年没。本名・松村文雄。東京大学仏文科卒。戦前から「ル・バル」に参加、戦後は鮎川信夫、田村隆一らとともに「荒地」を創刊し、戦後的感性を見事に定着させた詩的世界を確立した。1966年、第一詩集『北村太郎詩集』を刊行、以後数多くの詩集を上梓する。おもな詩集に『犬の時代』(芸術選奨文部大臣賞受賞)、『笑いの成功』(藤村記念歴程賞受賞)、『港の人』(読売文学賞受賞)など。
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