この絵本の内容紹介あらすじ

一つの箱の中に八色のクレヨンが入っています。そのクレヨン達は外に出たがっていました。

一方、壁には一枚の画用紙が画鋲で止めてあります。その画用紙は誰かに絵を描いて欲しくて待っていました。

ある日、クレヨンの箱がひとりでに開くとクレヨン達は大喜び。さっそく画用紙に絵を描き始めました。

青色のクレヨンが描くのは空と海。黄色のクレヨンは太陽と島を描きます。

それから茶色のクレヨンは男の子と木の幹を二本描き、緑のクレヨンは木の葉とカメを描きました。

紫色、黒色、白色、赤色と、他のクレヨン達も続けて画用紙に描きます。そして、とうとう絵が完成しました。

ところが、その絵に描かれた男の子はなんだか悲しそうな表情をしています。

「ぼくたち かわいそうな えを かいちゃったね。だけど もう なおせないよ」

青色のクレヨンがそう言って、クレヨン達は箱の中に戻っていきました。

するとその直後、絵の中のカメが突然と動き出し……。


クレヨン達がそれぞれの色を活かして絵を描いていく物語です。ページをめくると一色ずつ足されていき、段々と絵が完成に近づきます。

この絵本は、ページ自体を画用紙に見立てて描かれます。その新鮮なアイデアが物語をさらに面白くしているのでしょう。