この絵本の内容紹介
クリスマス・イブの真夜中のこと、四人の子ども達はベッドに入ったというのに一向に眠れません。
「寝る前に下に行ってクリスマスツリーにお願い事をしよう」と子ども達の一人が提案すると残り三人の子ども達も一緒にベッドを出て、部屋を抜け出すことにします。
四人の子ども達が二階の廊下に出ると、息を潜めてお父さんとお母さんの部屋を静かに静かに横切ります。
ところが、階段に差し掛かったところ、ぎいっという音がしたので子ども達は驚いてドキドキが止まりません。どうやらお父さんやお母さんには気づかれていないようで子ども達は一安心です。
子ども達は、物音を立てないように階段を一段一段ゆっくりと慎重に下りていきます。そして、窓からはしんしんとゆっくり雪が降っています。
一階の廊下はクリスマスの飾りで彩られ、暖炉の暖かみが残り、モミの木の素敵な香りも漂います。子ども達は、いよいよ明日がクリスマスなのだと実感するのでした。
階段を下り終えると、クリスマスツリーまであとわずか。子ども達は無事にクリスマスツリーに辿り着くことができるのでしょうか。
クリスマス・イブの真夜中にそわそわして眠れない子ども達が部屋を抜け出して、クリスマスツリーにこっそり向かう様子は、ちょっとした冒険をしているようです。
雪が降る静かな夜更けと子ども達の内に秘めたドキドキやワクワクの対比を幻想的なお話で描いた絵本です。