この絵本の内容紹介
出てくるのは4人組の小学生らしき男の子たち。セミにバッタ、カマキリにヒル…女の子だったら逃げ出してしまいそうな虫たちを見つけ、つかまえ、時には残酷な実験をしたりするのが男の子。
何かを捕まえるのにこんなに一生懸命になるのは、何か本能的なものが男の子にはあるのだろうか…と思ってしまうくらい。
この絵本は4人の会話だけで成り立っていて、そのやり取りが妙にリアルでおもしろいです。なんてことない日常でも、仲間と一緒に見るとなにか特別な時間になる。「おれたちの」虫、「おれたちの」ひみつきち…仲間意識が芽生えると自分だけではなく「みんなのもの」を大切にしようという気持ちになるんですね。
一人が好きなお子さんも、こんな仲間だったら一緒に遊んでみたいな!という気持ちになるかもしれませんね。
ちなみにこちらは柴田愛子さんの「あそび島シリーズ」の一冊です。
「けんかのきもち」「ぜっこう」もドラマティックな内容で迫力がありますが、こちらは小学生低学年くらいの男の子たちの何気ない日常を描いた内容で、けんかの話とはまた別の魅力があります。
絵を見ていておもしろいのは、背格好や雰囲気の違う4人が一緒にいるというところ。きっと「虫好き」というキーワードで引き寄せられた仲間なのでしょう。見かけや雰囲気だけで友達になるか・ならないかなんて判断してたらもったいないよな〜と改めて実感します。