この絵本の内容紹介
昔々、あるところにアンキロサウルスの赤ちゃんが生まれます。でも、アンキロサウルスはひとりぼっちです。
寂しくて泣きじゃくりながら歩いていると大きな影が覆いかぶさりました。その影の正体は、「おまえ うまそうだな」とヨダレを垂らしたティラノサウルス。
ティラノサウルスが襲いかかろうとしたそのとき、アンキロサウルスは「おとうさーん!」と言ってティラノサウルスの足にしがみつくのでした。
突然の出来事にティラノサウルスは「なんで、おれさまが お、おとうさんだって わかったんだ?」と言ってしまうのでした。
ティラノサウルスは襲いかかろうとしたとき、「おまえ ウマソウだな」っと言ったので、アンキロサウルスは自分の名前を「ウマソウ」だと思い込んだのです。そして、自分の名前を知っているなんてお父さんに違いないと思い込んだのでした。
それからというもの、ティラノサウルスとアンキロサウルスの奇妙な親子生活が始まります。
アンキロサウルスは、強くて格好いいティラノサウルスに憧れを抱きます。
「ぼくも はやく おとうさんみたいに なりたいなぁ」っと口癖のようにつぶやきます。
でも、ティラノサウルスはもともとアンキロサウルスを食べようとしていたのです。しかも、勘違いから始まった共同生活、誤解を解けずにいるのです。
そんなティラノサウルスは、アンキロサウルスのつぶやきを聞くと胸がズキッと痛むのでした。
この奇妙な親子生活はどうなってしまうのでしょうか。最後はしんみりとするお話ですが、生みの親でなくとも育ての親の素敵な親心を感じられるお話です。