文:今江 祥智(いまえ よしとも)
1932(昭和7)年大阪市生まれ。同志社大学英文科卒。中学教員の傍ら、1960年に『山のむこうは青い海だった』を刊行。その後編集者、大学教員などを経ながら、多くの作品を発表。1966年『海の日曜日』で産経児童出版文化賞、1973年『ぼんぼん』で日本児童文学者協会賞、1976年『兄貴』で野間児童文芸賞を受賞。1981年には児童文学誌「飛ぶ教室」を創刊。『優しさごっこ』『牧歌』『写楽暗殺』『私の彼氏』など著書多数。
作品一覧を見る絵:田島 征三(たしま せいぞう)
1940年、大阪府堺市で兄征彦と一卵性双生児として生まれる。6歳から19歳までを自然豊かな高知県(6~11歳 芳原村(現春野町)、11~19歳 高知市朝倉)で暮らす。この時期に、小川で魚を手づかみで持ったりした時の、生き物が掌の中で暴れる感触は今も創作の根になっているという。多摩美術大学図案科卒業を機に手刷り絵本『しばてん』を制作する。1969年に東京都西多摩郡日の出村(現日の出町)に移り住み、ヤギやチャボを飼い畑を耕す生活をしながら、...
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