この絵本の内容紹介
アンパンマンの元祖絵本です。今よりも少し古めかしいイラストですが、今も昔も変わらずにとっても優しいのがアンパンマン。今回も困った人のところに一目散に駆けつけます。
広い砂漠の真ん中で一人の旅人が飢えに苦しんでいました。すると、空に大きな鳥のようなものが見えてきます。この正体は、もちろんアンパンマンです。
「さあ ぼくの かおを たべなさい。」
アンパンマンの言葉に旅人はびっくり仰天。アンパンマンに勧められて、恐る恐るちょっとだけ食べてみるとこれがとっても美味しいあんぱんだったのです。結局、アンパンマンの顔を半分も食べてしまい、すっかり旅人は元気になりました。
夜も更けてきた頃、アンパンマンは森の中に降りていきます。森の中には迷子になってお腹を空かせた少年がいたのでした。
アンパンマンは少年を背中に乗せるとおうちへ送り届けます。帰り道でもアンパンマンは自分の顔を分け与えるので帰り着いた頃にはすっかり顔がなくなってしまいました。
少年に見送られながらアンパンマンは飛んでいきます。しかし、急に天気が悪くなり、大雨のなか落雷に見舞われると煙突のなかへ落ちていくのでした。アンパンマンは無事に助かるのでしょうか。
この絵本、1976年に発行された一冊です。アンパンマンの歴史に改めて驚かされますよね。今でも子どもたちに大人気のアンパンマンの原点とも言える作品を楽しんでみてはいかがでしょう。