この絵本の内容紹介
おしっこちょっぴりもれたろうは、おしっこをする前かした後にちょっぴりおしっこを漏らしてしまい、お母さんにいつも叱られてしまいます。
でも、ちょっぴりなんだし、ズボンを履いたらわからないんだし、しばらくしたら乾くのだし……と開き直った様子です。
おしっこちょっぴりもれたろうは、お母さんに叱られる前に、ちょっぴり漏れたおしっこが乾くまで出かけることにします。
人混みを歩きながら、実は自分以外にもちょっぴりおしっこが漏れた人がいるのではないかと考えます。
そこでおしっこちょっぴりもれたろうは、通りすがりのおじさんにパンツを見せて欲しいとお願いしますが……呆れた様子で去ってしまいます。おじさんはパンツを見せてくれなかったので、きっと「もれたろう」なんだろうと考えるのでした。
みんな隠しているだけで、この世界にはちょっぴりおしっこを漏らしてしまう人は大勢いるはずだと考え、同じ「もれたろう」を探して回ることにします。
でも、洋服のタグがチクチクして気になる子や靴下がズレて困っている子はいるものの自分と同じ「もれたろう」を見つけることはできません。
みんなそれぞれにその人にしかわからない困ったことがあるのだな……としみじみと考える、おしっこちょっぴりもれたろうのユーモア溢れるお話です。
ユーモア溢れる笑い話のようで少し哲学的にも感じてクセになる絵本です。この絵本は、子ども達の悩みを少し軽くしてくれる……かもしれません。