この絵本の内容紹介
自分は無力だと思っていた赤い車掌車が、みんなのピンチを救ったことで自信をつけていきます。のどかな風景描写と心地よい文章が魅力の乗り物絵本。翻訳家であり家庭文庫を主宰するこみやゆう氏が、子ども達に自信をもって薦められる良書をあつめた「おひざにおいで」シリーズ第4弾!
「ぼくも せんとうを はしる くろい きかんしゃのように こどもたちに てを ふってもらいたいな」小さな赤い車掌車は、いつもいちばん後ろをはしります。先頭は、大きな黒い機関車で、貨物車や石炭車などがつづきます。ある日、機関車たちは、高い山をのぼっていきますが、坂がきつく、途中で止まってしまいました。いちばん後ろにいる赤い車掌車は、ブレーキをかけてふんばり、ずり落ちそうになるみんなを守ったのです。それから、赤い車掌車も、みんなを救った英雄として、子ども達にひときわ大きく手を振ってもらえるようになりました。