この絵本の内容紹介あらすじ

「おかーさん! おかーさん! おかーさん!」

大はしゃぎでやってきったのは、パジャマ姿の女の子。もうすぐ寝る時間だというのに「すごくいいこと おもいついたよ!」と張り切っています。

ところが、それを聞いたお母さんは対照的。洗濯物を畳むのに忙しいからです。「え? また?」と乗り気ではありません。

「なつみがなにかの マネをして、それをおかあさんがあてるゲームだよ!」

なつみはそう言うと、お母さんのことなどお構いなしに、勝手にゲームを始めました。

絵本「なつみはなんにでもなれる」の一コマ

コレ、なーんだ?!

なつみがマネをするのは予想外のものばかり。
頭の上にミカンを載せて、左手を腰に、右手で鳥のクチバシのような形を作れば、それをポットだと言うのです。

当然、お母さんに当てられるはずもありません。

「じゃあ つぎ! コレ、なーんだ?!」

なつみのゲームはまだまだこれから。
毛布にくるまれば‘おにぎり’のマネだったり、腕をぐるぐる回せば扇風機のマネだったり、顎からタオルを垂らせばサンタのマネだったり……。

なつみが問題を出すたびにお母さんは間違えてしまいます。

絵本「なつみはなんにでもなれる」の一コマ2

『気持ち』もマネしちゃう!?

「なんで わかんないの?!」

間違えてばかりのお母さんに対して、なつみは不機嫌になりました。当てられたいという気持ちが強くなっていったのです。

それなのに、なつみのゲームは思わぬ方向に進みます。

『からあげを いーっぱい たべたいきもち』をマネしたり、『はいしゃさんに いきたくないきもち』をマネしたり、全身を使って『気持ち』をマネし始めると、お母さんの想像はいよいよ追いつきません。


ピクトブック編集部の絵本談議

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超難しい! でも、面白いね!

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『茹ですぎたブロッコリー』のマネは特に可愛かったなぁ。

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うんうん。
それに、『なんにでもなれる』っていう可能性が広がるような気持ちになってくるよ。

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クスッと笑っちゃうけど、想像するって素敵だね!