この絵本の内容紹介
ある男の子が寝る前に布団の中でおばけって怖いなと考えます。
僕もおばけになったら、おばけが怖くなくなるのかな?
そう思い付いた男の子は1日の間、色んなおばけになるのでした。
まずは、から傘おばけ!ザザザザーーーッと大雨が降っても、傘だから濡れてもへっちゃらです。男の子はから傘おばけってけっこう楽しいかも、と満足そうです。
次は、口さけ女!バクバクバクバク。大きく裂けた口で、ケーキもピザも何でも一口で平らげてしまいます。口さけ女って便利で楽しいかも、男の子はまたまた満足そうです。
次は、かっぱに変身!見た目は全身緑色で目がギョロギョロしている怖そうなかっぱですが、泳ぎがとても得意です。水泳競争で何度も一等賞を取り、男の子は楽しそうです。
もっともっと色んなおばけに変身するぞ、と意気込む男の子。次に変身したのはメデューサ!メデューサの髪の毛は蛇がたくさん絡まっています。見た目は恐ろしいですが、蛇は荷物持ちに変身します。通学かばんに黄色い帽子、リコーダーやそろばんに給食袋などを代わりに持ってくれるのでとっても楽ちんです。
他にも次々とおばけに変身していく男の子ですが、最後に一番怖いと思ったのは何だったのでしょうか?
迫力のあるイラストで描かれるおばけたちは、怖いかと思いきや愛嬌があって、お話が面白いのでつい笑ってしまいます。怖いイラストのあとに必ず笑わせてくれる展開が待っているので、繰り返しの展開に面白さが増します。続きが気になって一気に読んでしまう作品で、おばけが好きなお子さんにはぜひおすすめしたい1冊です。